
せっかく苦労して作った標本の上翅(じょうし)がパカッと開いてしまい、「なんだかカッコ悪いな…」とガッカリした経験はありませんか?せっかくカッコいい虫も台無しです。

翅を閉じたいけどやり方がわからなくて、諦めていた方も多いはず。しかし、今回ご紹介する昆虫標本専用プレミアムのり「永代の絆」を使えば、そんな悩みも解決します。
初心者の方でも驚くほど美しく、プロ級の仕上がりに修理できる方法を詳しく解説します。
動画解説はこちら➡
「誰が見てもわからなくなるほど美しく」修理する方法
この修理方法は、とってもシンプル。準備するのは「永代の絆」と、少しのアセトン(または水・エタノール)、そしてピンセットと固定用のテープや針だけです。
1. 軟化して翅を動かせる状態にする
まずは上翅の根元にある「小楯板(しょうじゅんばん)」(下図の青矢印)に、アセトンを数滴垂らして数分待ちます。これにより、固まっていた関節が一時的に柔らかくなります。水でも代用可能ですが、アセトンのほうが浸透が早く、展足が崩れないので作業効率が格段にアップします。

2. 「永代の絆」を塗布する
翅が動くようになったら、ピンセットで慎重に上翅を持ち上げます。背面に「永代の絆」を塗り込みましょう。「永代の絆」は接着力が強いので、少量でOK!はみ出さないよう少な目に塗りましょう(少なすぎると固定できない場合があるので、はみ出さない程度に十分にという意味です)。
3. 固定して乾燥を待つ
翅を閉じた状態で、テープや針を使って固定します。「永代の絆」の最大のメリットは、乾燥がややゆっくりであること。焦らずに微調整ができるため、納得のいく「完璧な閉じ具合」を追求できます。

乾燥したら完成
固定ができたらそのまま数日乾燥させます。この標本では2日間乾燥させましたが、使った糊の量や標本の大きさで調整してください。少なくとも1日以上乾燥させる必要があります。
完全に乾燥したら、針やテープを外せば完成です。


なぜ「永代の絆」が良いのか?
市販の接着剤ではなく、なぜ「永代の絆」が必要なのか。そこには標本を一生モノの宝物にするためのこだわりが詰まっています。
- 修理跡が目立たない:透明感完全に乾燥すると、どこを接着したのか分からないほど自然な仕上がりになります。動画の「before/after」を見れば、その差は一目瞭然。開いていた翅がピタリと閉じるだけで、標本の高級感がまるで違います。
- 標本への優しさと強度:「永代の絆」は、昆虫標本専用に開発されたプレミアムな製品です。大切な標本を傷めにくく、それでいて一度乾けば「永代」の名にふさわしい強固な接着力で標本を未来へと残すことを目的としています。
- 失敗をゼロに:すぐ乾いてしまう接着剤は、失敗が許されない緊張感があります。しかし、こののりは適度な乾燥時間があるため、初心者でも落ち着いて作業が可能です。
あなたのコレクションを、一生の誇りに
「少し翅が開いているけれど、仕方ないか……」と妥協していたその標本。そのままにしておくのはもったいないと思いませんか?
「永代の絆」があれば、失敗してしまった過去の標本も、これから作る標本も、美しい状態で保存しませんか。
あなたの大切なコレクションを、より美しく、より永く。ぜひこの機会に「永代の絆」を手に入れて、プロの仕上がりを体験してみてください。
購入先
日本の伝統素材「多糖類」を主成分とした、昆虫標本作成プレミアムのり
昆虫文献 六本脚様でも取り扱っていただけることになりました。
