昆虫標本を作成するための専用のりをオリジナルで開発しました。このページでは、販売サイトへのリンクや、特徴・使い方などの情報を集約しています。各項目の詳細はブログにアップし、リンクを貼っています(作成中の物もあります)。

この糊は、昆虫標本を台紙に貼ったり、取れたパーツを修理するのに使います。

時短と耐久性を両立する糊」をコンセプトに、自分が使うために開発しました。

標本作成にこだわりを持つベテラン虫屋さんに使っていただいたところ、販売して欲しいとリクエストいただきました。そこで、同じように喜んでいただける方に販売することにしました。

標本作成をよりスピーディに、標本をより長く残したい、とお考えの虫屋さんに使っていただきたいです。

目次

販売サイト

支払いはクレジットカードのみとなります。銀行振り込みご希望の方、大量注文したい方はこちらのお問い合わせよりご連絡ください。

基本的に受注販売です。

ラインナップ

2種類のラインナップをご用意しました。

  1. スターターキット
  2. 詰め替え用糊

スターターキットは、初めてこの糊を使用する方のために、お勧めする容器2タイプをセットにして販売します。

対象者

昆虫標本作成の初心者からベテランまで

用途

  • 虫体を台紙に貼る
  • 触角や跗節などの外れたパーツを接着する
  • 微小甲虫などで跗節や触角などを台紙に貼って展足する

使い方

虫体を台紙に貼る

専用容器を使用すると、筆が不要なので時間と労力の削減になります。

台紙に貼っている作業がこちら↓

触角や跗節などの外れたパーツを接着する

標本を作成する際に取れたパーツ(跗節・触角など)を接着するのに使えます。粘度が高いので、貼り付け直後でもあまり動かないので固定しやすいです。大型~小型まで様々なサイズの種やパーツに使用できます。

①飼育して死んだので触角や爪が取れボロボロになり、胸も外れてしまったトカラノコギリクワガタ♂(体長65mm)と、②跗節が外れてしまったチビゴミムシ(体長4.5mm)で、パーツを接着している動画を作ってみました。14分と長いですが、ご参考までに。

主な特徴

実際に使用していただいた方や作成者の使用感(個人差があります)をもとに作成しています。

扱いやすい

標本作成用によく使われる以下の糊と比べて総合的に使いやすいです。

  • 木工用ボンド(酢酸ビニル樹脂)
  • ニカワ(膠)
  • 水のり(液体のり・ポリビニルアルコール)

以前は全て使用していましたが、現在、これらは不要となりました。詳細は以下をご覧ください。

時短できる

この糊の2つのコンセプトの1つ、「時短」のためのこだわりは3つ。

  1. 容器
  2. 糊の固さ
  3. 乾燥時間

詳細はこちら

耐久性(保存性)が高い(経年劣化しにくい)

この糊のコンセプトのもう1つ、「耐久性」。日本の伝統的な自然素材から探し出しました。耐久性の高さが期待できます。

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接着力が強い

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乾燥後の体積変化が少ない

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水に溶けやすい

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はがしやすい

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安定性が高い

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弱点

これまで使用されてきた糊の弱点をかなり克服できましたが、完璧ではありません。

データが少ない

新たに開発した商品なのでデータが少ないです。

特に耐久性(保存性)については、自然素材が原料なので期待はできますが確認はできていません。

糊があふれ出てくる

容器Aでは、容器を手で持っているとノズル先端から糊が勝手に出てくることがあります。

これは容器内の空気の膨張で糊が押し出されるためです。慣れると問題ありませんが、最初は慌ててしまうかもしれません。

詳細や対策はこちら

価格が高い

上記のように、自分が理想とする糊を趣味として作成しました。コストは度外視したため、糊としては高価です。

詳細はこちら

その他の特徴

使用する上で重要ではない特徴をここに書いておきます。

匂い

この糊を鼻に近づけて匂いを嗅ぐと、わずかに甘みのある匂いがしますが、わざわざ嗅がないと匂いはわからない程度です。使用中に匂いを感じることはないと思います。

木工用ボンドやニカワ、水のりでは、使用中に匂いを感じることがありますが、これらのどれよりも匂いは弱いです。

実際に使用していただいた方からの評価

ご使用いただいた方からのコメントです。許可を得て掲載しています。

これまで使用されてきた糊との比較

標本作成によく使われる糊と簡単に比べてみました。

おわりに

環境破壊が進み、生きものたちの生息環境は悪くなる一方です。

私たち虫屋が標本を長く多く残すことで地球環境の大切さを後世に伝えたい。

この糊が少しでもそのお役に立てたら幸いです。

参考文献

丸山宗利 2014. 小型甲虫の台紙貼り標本とラベルの基本的な作り方と注意点 . 九州大学総合研究博物館研究報告 , 12, 21-32.(PDF

問い合わせ先

本商品についてのご質問などはこちらからお問い合わせください。

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