愛媛大学ミュージアムでは、毎年夏休みに保管されている標本などを中心に昆虫展が開催されています。20年以上続く伝統のある行事なのですが、今年は新型コロナの影響のため、web上での開催となったようです。

web上なので、だれでもどこからでも見ることができますね。ぜひ、こちらからご覧ください。

愛媛大学ミュージアム web昆虫展2020のトップ画像より

生きもの科学研究所が関係するのは、以下のクワガタムシの動画です。

吉富准教授から資料提供の依頼をいただき、資料を提供いたしました。

クワガタムシの科学1:愛媛県のクワガタ

クワガタムシの科学2:クワガタの識別(愛媛県)

クワガタムシの科学3:まぼろしのクワガタ

ありがたいことに、クワガタムシハンドブック増補改訂版をかなり参考にしてくださったようで、随所にこの図鑑で紹介したポイントが動画でわかりやすく説明されています。

そして、クワガタムシハンドブックをオススメしてくださっています!(←ここ大事!)

プロの研究者が動画でこういった形でわかりやすく説明してくださることはなかなかないことですので、クワガタムシハンドブックを見ながら見ていただければ、より深く理解できること間違いなし。

同定のポイントを動画(音声付きの写真)で説明されているのは珍しいですし、新たな図鑑の形を提示されているようで、私にとっても今後の参考になりました。

愛媛県では「まぼろしのクワガタ」として紹介されているルイスツノヒョウタンクワガタ(長い名前ですが)の分布もああいう風に説明されると分布の広げ方も納得できますし、四国にもいそうと思えるので、動画で説明されるとわかりやすいと改めて思いました。探してみるロマンもありますね。

こうやって博物館で保管されている標本を研究者直々に説明してもらえると、興味のない人にはタダの死骸に見える標本の価値に気づいて高めることができますねこの動画で見た実物を見たいという方は、コロナが落ち着いたら是非足を運んでみていただきたいです。今度は自分の感覚で確かめてみてくださいね。