当ホームページやイベントなどで、保護者の方から
・うちの子どもは生きものが好きだけど、何をしてあげればよいかわからない
・子どもが昆虫博士になるにはどうすればいいですか?
・どんな図鑑を使えばいいですか?(こういうときにおすすめの図鑑は?)
・虫の名前の調べ方がわからない
・虫の標本を作ったり、飼育をしてみたい
・生きものに詳しい人に質問してみたい
といったご質問をいただくことがあります。
子どもが生きものを好きになることはごく自然なことで、ものごとの原動力となる好奇心を育むのにすごく役立ちます。
それがわかっていて、子どもを応援したい、イキイキとした毎日を送ってほしいと願っている保護者の方のお役に立てればと思い、この度、オンラインサロンを開設いたしました!
それが、
「子どもの目がキラキラ輝く、親子で虫活クラブ」
(略称:「親子で虫活クラブ」、または「虫活クラブ」)
です。
ちなみに、「昆活(昆虫活動)」ではなく「虫活(むしかつ)」にしたのは、昆虫にこだわらず生きものを楽しんでもらいたいからです。子どもにとっては、昆虫かどうかは重要ではなく、身の回りの動く生きものに興味を持つので、そういう生きものすべてを「虫」と呼んでいます。私自身、研究してきたのは昆虫ですが、他の生きものも大好きで、昆虫採集の合間にいろんな生物を観察・飼育してきました。
虫活をすると
- 子どもの好奇心があふれ、目を輝かせていろんなことに自分から積極的に取り組むようになる。
- 虫活仲間と交流し、喜びを分かち合える
- 子どもの自由研究を家族の思い出が詰まった宝物にできる
- 子どもが自然の中でイキイキと過ごしているのを見られる
- 虫嫌いを卒業して、日々ストレスを感じていた虫が不快でなくなる
などの変化があります。
「虫活クラブ」が目指すところ
大人になってもイキイキ過ごしている人たちって素敵ですよね?
私の知り合いの生きもの好きの人々は、大人になっても好奇心ややる気、チャレンジ精神を持った人が多いんです。
だから、こういうミッションにしました。
生きものが好きでい続けられると、自然と周りのことに興味が出てきて、生きものに詳しくなることはもちろんなのですが、不思議と他のことにも好奇心が強くなります。
何かを身につけようと思ったときにいちばん大事なのが好奇心で、興味がなければなかなか身につかないですよね?嫌いな数学は何時間勉強してもチンプンカンプンなのに、好きな漫画や歌ならすぐに覚えられるという経験は誰でもあるでしょう。
私の知り合いには大人になっても「虫活」を続けている人は多いですし、そういう人たちって好奇心が強くて話をしていても面白いんです。話をしている本人も目を輝かせて話をしてくれるので、余計に魅力的で引き込まれてしまいます。
そういう大人が増やして、もっとワクワクした社会にしていきたいです。
虫活を楽しむのに一番必要なもの
とは言っても、残念ながら生きものに詳しかったり好きな知り合いがいない方がほとんどだと思います。生きもの好きは完全に少数派なので、見つからないのも当然かもしれません。
子どもの頃に生きものが好きでもそれが続かない一番の原因は、身近な大人がサポートしてあげられないからだと私は考えています。
だから、インターネットの長所を生かして、日頃から生の情報を得られる環境を作ることにしました。それが、「虫活クラブ」です。
私自身、大学で生物好きの先輩や同期、後輩に出会い、環境が大きく変わったおかげで今まで続けてこられました。本当に環境って大事です。環境を変えただけで、それまでの当たり前が当たり前でなくなったり、その逆も然りです。
5つの活動内容
活動内容は大きく分けるとこんな感じです。
- Facebookでの交流
- 勉強会
- グループ相談室
- 交流会
- 観察会
1. メンバーとの交流
「虫活クラブ」ではメンバーとの交流を大事にしたいと思っています。
遠方だったり都合が合いにくくても、そしてコロナの状況でも、好きなときに好きな場所で交流できるのがインターネットの最大の長所です。
だからメインの活動を、Facebookのメンバー専用グループでの交流としました。メンバーが安心して参加できるように、メンバー限定で閲覧、書き込みができるグループです。
メンバー同士の交流を通じていろんな形の生きものとのふれあい方を知ったり、無限にある生きもののなぞに挑戦し続けたりしていく、そんなコミュニティーにしたいと思っています。
メンバーの皆さんの活動報告が、他のメンバーの刺激になったり、真似してみたいと思ってもらえたりするのも素敵ですね。
2. 勉強会
とはいっても、何からすればいいのかわからないといったメンバーも多いと思います。なので、おすすめの本や図鑑、観察や飼育のポイント、季節に応じた観察するのにおすすめの生きもの、安全に観察するポイント、道具の使い方、、、などをお教えします。
あらかじめお教えすることは考えていますが、メンバーから教えてほしいことの要望も受け付けて、できる限りメンバーの要望を尊重したいと思っています。
3. グループ相談室
メンバーがその時に相談したことにその場で答える相談室です。オンラインで定期的に(月に1回)やります。ちょっとしたことでも気軽に聞ける場にしたいと思っています。
4. 交流会
Facebookのグループの文字だけの交流より、お互いの表情や声がわかった状態で交流したほうがより盛り上がりますので、Zoomなどを使ってお茶会をしたいと思っています。
メンバーの状況やコロナの状況が収まれば、リアルでもやってみたいですね。
5. 観察会
やっぱり生きものを知るには実物を見るのが一番!実際に生きものを探したり、観察したりしながら交流するのが一番楽しいと思いますし、直接教えてもらう良さは何ものにも代え難いので、コロナの状況が収まればやりたいですね。
野外で生きものを観察するだけでなく、標本作りなどのイベントも検討しています。
こんな方に向いています
親子で虫活クラブに参加してほしいのは、例えばこんな保護者の方です。
- 子どもと喜びやワクワク感、達成感や挫折などの気持ちを共有できるのって素敵だなぁと思える
- 生きもの好きの子どもの好奇心や興味の芽を伸ばしたいという思いがある
- 虫が好きになって人生が楽しくなったことを共感してもらいたい、共有したい
- 昆虫博士になりたい子どもがいる・・・など
ご自身が生きものが苦手でも、お子さんをサポートしたいという気持ちがあれば大丈夫です。問題ありません。
参加費
もしあなたが『子どもの目がキラキラ輝く、親子で虫活クラブ』に共感していただいたり、お子さんと毎日イキイキと過ごしたいのでしたら、ぜひ参加してもらいたいと思います。
私の子供の頃からの経験と、専門的に生物について大学や大学院で学んだ知識、そして全国各地で身につけたフィールド観察のノウハウ、そして、長年コレクションしてきた文献からの知識、生物好きの先輩や仲間から学んだあらゆるノウハウや知識なども提供します。
参加費については、かなり悩みました。
文献のコレクションだけでも年間数十万円(合計すれば数百万円は下りません)、フィールド調査にも同じくらいかそれ以上かけていますし、これらのバックグラウンドを活用できる場所というのは調べた限り日本にはなさそうです。
ですので、参加費は
1万円以上はいただきたいところですが、、、
私としては、生きもの好きを増やしたいという強い思いがあり、そのためにはできるだけ多くの保護者の方が参加できるようにしたいと思いました。
そのため、
参加費は3,000円です。
1日100円であれば、余計な出費(例えば、缶ジュースやペットボトル1本)をほんの少し見直せば出せる金額だからです。それすら惜しいという方は、参加しないでください。
お子さんの「好き」を伸ばして、好奇心旺盛で生き生きとした人生を送れる基盤を作る大事な時期に、たったこれだけでお子さんの無限の才能を伸ばせるチャンスやその価値を感じられない方には私の知識や経験を提供しても無駄だからです。
今回は立ち上げでまだメンバーが少ないため、コミュニティーを盛り上げたり、手伝ってくださることも期待して、初期メンバーだけの参加費を設けました。
初期メンバー参加費は、
2,000円
とさせていただきます。
※初期メンバー参加費は人数の上限に達したら、終了します。
参加に必要なもの
必要なものはメールアドレスとFacebookのアカウント、クレジットカードの3つです。
Facebookのメンバー限定グループをメインに使用しますので、必ずご用意ください。
Facebookのアカウントをお持ちでない方は、あらかじめアカウントを作成いただいておくとスムーズです。アカウントは実名フルネームでお願いいたします。アカウントは無料で作成できます。
決済はクレジットカードのみとなります。その他の決済を利用されたい場合は、問い合わせよりご連絡ください。
生きもの好きを増やしたい理由
虫活クラブは生きもの好きのお子さんがいらっしゃる保護者の方々のお役に立つために立ち上げた活動ですが、当研究所としても意義ある活動として位置づけています。
当研究所の理念
生きもの好きが活躍できる社会と、人や生きものが生きやすい世界を創造する。
の実現ために、生きもの好きが増えてくれることが重要だからです。
私が本格的に昆虫採集をしてから25年程度ですが、このたった25年前、いや数年前と比べても、自然環境がなくなったり、明らかに悪化している事例をたくさん見てきました。当然、そこにいた生きものはいなくなってしまいました。
多くの人が自然に対して無関心だったり、虫が嫌いな現状がこのまま続くと、本当に大変なことになると危機感を覚えます。こう感じられてない人のほうが多いので、この現状を打開したいと考えています。
そもそも、いま私達が毎日おいしい食事を食べられているのも、いろんな生きものがいるからですよね。
「生物多様性の恵み」をいただいているという意識を持ちづらいのは仕方がないかもしれません。なぜなら、その食材が、どうやって育っているか(どんな環境で生まれ、何をどのくらい食べ)かがわからないからです。
でも、
- 1年にどのくらいの食材(生きもの)を食べているか想像したり、
- 毎日同じものばかりを食べるしかないことを想像してみると
少しは実感が湧くのではないでしょうか?
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話が少し脱線しますが、最近こんな本が出ています。
「ハナバチがつくった美味しい食卓 食と生命を支えるハチの進化と現在」
この本のサブタイトルは
人間の食物の3分の1はハナバチのおかげで手に入る!
となっていて、ハナバチ(ミツバチやセイヨウオオマルハナバチなどの仲間)だけからもこれだけの恩恵を受けていることがわかると思います。
虫が嫌いな人や苦手な人、中には絶滅すればいいという人すらいますが、虫が絶滅したら確実に食べ物がなくなり、飢餓でほとんどの人が生きられない世界になるでしょう。
これはごく一部、しかも明らかになっているごく一部の虫からの恩恵です。実際にはわかっていない恩恵の方が圧倒的に多いことも知っておいてもらいたいですし、ここで挙げたのはわかりやすい食べ物の例だけですが、他にも医療、工業、文化、歴史など様々なことに「虫」が関わっています。
詳しい説明と参加申し込みサイト
より詳しい説明と、参加希望の方はこちらのサイトをご覧ください。
サイトの一番下に、お問い合わせフォームもありますので、ご質問等はこちらからお願いいたします。